クルマの維持管理・メンテナンスについて簡単に情報を掲載します。
できるだけシンプルに説明しますので気軽にご覧ください。
クルマの維持管理で重要なのが、タイヤ、オイル、バッテリーです。基礎中の基礎ですね。特にタイヤは維持管理を怠ると重大な事故につながる可能性がありますので注意が必要です。過去の体験もふまえて説明します。
もちろんタイヤ・オイル・バッテリー以外にもクルマの維持管理に欠かせないパーツがありますが、今回は基礎中の基礎に絞って説明します。
✔︎タイヤ
適切に装着されていない、または状態が劣化するととても危険です。日常的(運行前)にタイヤの状態を確認し、適切な状態に保ちましょう。
✔︎エンジンオイル
定期的な交換を心がけるだけで適切に維持できます。オイルエレメント(フィルター)交換も大切です。
✔︎バッテリー
突然のバッテリー上がりで走行不能という状態を避けるためにも日頃から状態、特に電圧を確認する必要があります。
タイヤの維持管理(メンテナンス)
タイヤはクルマの走る・曲がる・止まる機能、クルマの重量を支える役割を持つ重要なパーツです。さらにタイヤだけでなくアルミホイールやスチールホイールというパーツと組み合わせて使用しますので維持管理のポイントが多岐にわたります。この項目ではホイールに関連する注意事項についても説明します。
チェックポイントは次の通りです。
✔︎空気圧(日常管理・運転する前に)
クルマのタイヤには指定された空気圧があります。車種によって指定空気圧のステッカーの貼り付け位置が異なりますが、ほとんどの車両は運転席のドアを開けた車両側に指定空気圧のステッカーが貼られています。あなたのクルマの適正な空気圧を確認しましょう。
タイヤ空気圧の測定には専用のゲージを使用します。標準ではクルマに付属していませんので、ご自身で確認する場合はカー用品店などでゲージを購入してください。
測定時は無駄に空気を漏らさないようにゲージをきちんと差し込んでください。自宅にクルマのタイヤに空気を充填する設備がない場合がほとんどですから、ガソリンスタンドやカー用品店を利用してタイヤに空気を充填しましょう。
最近のクルマはスペアタイヤが付属せずにパンク修理材とタイヤに空気を充填する小さなコンプレッサーが付属している場合があります。このコンプレッサーを利用してタイヤに空気を充填するという方法もあります。
空気圧を適正に維持しないと、タイヤの異常摩耗(偏摩耗)が起きてタイヤの寿命を縮めたり、高速走行時や雨で路面が濡れている時などにスリップして事故につながりやすくなります。クルマを運転する前には必ずタイヤの空気圧を確認しましょう。
✔︎ひび割れなどの外観(日常管理・運転する前に)
タイヤの表面にひび割れが見えるようになったら注意が必要です。細かいひび割れが目視できるようになったらタイヤのトレッド部(タイヤが路面に当たる部分)の残り溝があっても早めの交換がお勧めです。
カー用品の販売店で仕事をしていたときに、ひび割れによるバースト(タイヤがいきなり裂ける)でタイヤ交換に来られたのを見たことがあります。タイヤの肩(ショルダー部分)がザックリ避けていてとても危険だと感じました。
それにしてもショルダーが裂けた状態のまま走行して来たのを見た時は驚きでした。
✔︎タイヤの寿命
では、タイヤの寿命はどのように判断するのでしょうか?
・トレッド面の残り溝が少ない(法定上は残り溝1.6ミリが限界)
これは法定上の基準です。これよりも早い段階で交換することをお勧めします。私の場合はタイヤのひび割れ状態、トレッド面の残り溝、使用年数(5年まで)と製造後経過年数(10年まで)の早い方、などを総合的に判断してタイヤ交換しています。
以下は、私のクルマに装着しているスタッドレスタイヤの製造年週の例です。
関連記事→スタッドレス/冬タイヤの基本と寿命や注意点!(雪が降らない地域の実例)
✔︎ホイールナット(特にタイヤ付け替え後)
ホイールナットはタイヤ・ホイールをクルマに固定する重要な部品です。ホイールナットが適切に締まっていないと、走行中に緩みが発生し、正常に走行できないばかりかタイヤ・ホイールがクルマから脱落するというとても危険な事故になります。
特にタイヤ・ホイールの交換後はナットとホイールの装着部が馴染んでいない、指定されたトルクで締められていない、などの理由から緩みやすい状態です。
タイヤやホイールを交換、またはタイヤローテーションや定期点検時には必ずホイールナットの締まりには注意しましょう。
販売店や修理工場などでの交換時は締め付けトルクを確認する、タイヤ交換後は100Kmほど走行後にホイールナットの閉まり具合に緩みがないか、など確認を行います。
交換作業を行なった販売店や修理工場で確認してもらうのも良いですし、自分でクルマに備え付けのレンチで確認することも可能です。
オイルの維持管理(メンテナンス)
エンジンオイルはエンジンの状態・性能や老朽化に影響を与えます。あまり神経質になる必要はありません。定期的な交換をすれば適切に維持できます。ここではエンジンオイルの管理に欠かせない、オイルエレメント(フィルター)についても説明します。
✔︎定期的な交換
メーカー指定のタイミングや走行距離で交換すれば問題ありません。
私の場合は走行距離が少ないですが、それでも6ヶ月ごとの点検時に必ず交換してもらいます。3年間のメンテナンスのパックを購入しているということもあり、点検時期に必ず案内が自宅に届きますので忘れることなく交換しています。
あまり乗らないからという理由だけで長期間オイル交換をしないのは避けましょう。オイルは空気に触れると酸化しますので、使用しなくても劣化し、本来の性能が徐々に低下します。
また、走行距離の多い方は必ず指定された走行距離で交換することをお勧めします。
✔︎オイルの選び方
ディーラーで交換をする場合はディーラーにお任せすれば大丈夫です。こだわりがある場合はその旨、ディーラーの担当者に伝えましょう。
一般の整備工場やカー用品の販売店で購入・交換する場合はクルマの取扱説明書に記載・指定されている粘度とグレードのオイルを選びます。高額のオイルを勧められる場合がありますが、こだわりがなければ高額のオイルは必要ありません。オイル交換は定期的な交換さえ行えば、オイルそのものに強くこだわる必要はありません。
指定の粘度とグレードは外さないようにしてください。
✔︎オイルエレメント(フィルター)の交換
オイル交換時に考慮しておくことはオイルのフィルター(オイルエレメントとも言います)の交換です。
私の場合はオイル交換時には必ず同時に交換しています。メンテナンスパックの料金に入っていることもありますが、やりすぎるということはありませんので、オイル交換の都度、オイルフィルターも交換しています。
バッテリーの維持管理(メンテナンス)
バッテリー上がりになるとエンジンを始動することができなくなります。そうなると予定していた計画は変更せざるをえなくなります。最近はアイドリングストップ機能が普及している影響でバッテリーへの負荷が大きいので、バッテリー管理はとても重要です。
✔︎バッテリー液の管理
過去にはバッテリーの液(希硫酸)の管理がとても重要でしたが、最近では液の補充が出来ないバッテリーやそもそも液面が見えないバッテリーが多くなりました。したがって装着されているバッテリーの仕様を確認し、バッテリーの液面管理が必要な場合のみ指定の水位を下げないようにバッテリー液(補充は蒸留水)を補充しましょう。
✔︎電圧の確認
ということで、バッテリーの状態は電圧を確認することが重要になります。ただし、電圧計を持っている方は少ないでしょう。ディーラー、カー用品の販売店、自動車修理工場などで点検したもらうことをお勧めします。
無駄に交換を勧めてくる場合がありますが、電圧低下(11.5v未満)にならない限り、交換する必要はありません。
ただし、最近のバッテリーは前兆なく突然、使えなくなる場合がありますので、早めの交換は悪くありません。特に毎日、通勤でクルマを利用する方は早めの交換を気にしておく必要があるでしょう。
✔︎バッテリー交換
バッテリーの交換はほとんどの場合、ディーラー、カー用品の販売店、自動車修理工場に依頼することになるでしょう。
一方でご自分で交換する場合は注意が必要です。ここでは端子の取り外し、取り付けの注意のみ記載します。
バッテリー交換作業時は身につけている貴金属・アクセサリー類は外しておいた方が良いです。
バッテリーの端子は必ずマイナスから外します、次にプラス端子を外します。装着時は逆でプラス端子から装着し、次にマイナス端子を装着します。これはクルマのボディ(金属部分全体)がマイナスになっていることからショート事故防止のためです。
間違ってもプラスとマイナスをショート(短絡・接触)させないように注意してください。ショートするととても痛いですし、指輪なども大火傷につながりますから注意してください。
まとめ
クルマの維持管理、基礎中の基礎について説明しました。
タイヤ、オイル、バッテリー、それぞれに注意すべき点があります。まずはこの3項目を日常的に管理することで、安全にクルマを走行させることが出来ます。
自分自身の安全と周囲の安全にも注意しながら、クルマ生活を楽しんでください。
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