スタッドレス/冬タイヤの基本と寿命や注意点!(雪が降らない地域の実例)

冬用タイヤ・雪用タイヤであるスタッドレスタイヤ、果たして本当に必要でしょうか?

特に非降雪地、日常的に雪が降らない・積もらない地域に住む場合、タイヤの冬対策はどこまで必要でしょうか。

この記事では、いわゆる非降雪地に住む筆者の経験をもとに説明します。

筆者自身はスタッドレスタイヤを利用しています。突然の降雪や降雪地に出かける際にはとても重宝しています。メリットを享受する機会は少ないですが、突然の降雪時に特別な対応の必要なくクルマを利用できるのはとても安心できます。

予定した行動を制限されることがないのはメリットが大きいです。

装着タイヤのブランド

スタッドレスタイヤはオートバックス専売のアイス・エスポルテです!

スタッドレスタイヤ利用メリット・デメリット

【スタッドレスタイヤ利用メリット】

✔︎降雪時に特段の対応や準備の必要がない(走行時に一定の注意は必要)

✔︎降雪時に予定した計画を断念することがない(降雪量によっては走行不能の可能性あり)

✔︎走行中の予期しない降雪時にほぼストレスフリー

降雪エリアに出かける際に特段の準備が必要ないのはメリットが大きいです。特に積雪があるエリアと積雪がないエリアを通過する際に威力を発揮します。

タイヤチェーンの場合は積雪時に装着して積雪がないと取り外す必要があります。

極寒の場所でのタイヤチェーンの着脱はなかなか厳しいものです。そうした対応の必要がないというだけでもとても助かります。

タイヤチェーンを利用する場合はあらかじめ着脱の練習をしておきましょう。また装着を誤るとタイヤチェーンの切断、クルマの損傷につながりますので、正確な装着を心がけてください。

【スタッドレスタイヤ利用デメリット】

✔︎コスト増になる

✔︎年2回のタイヤ付け替え作業が必要(労力またはコストが必要)

✔︎保管場所が必要(預かりサービスはコスト増)

メリットの大きいスタッドレスタイヤですが、コストと保管場所を用意する必要があります。タイヤ・ホイールのセットを自分で付け替える場合は労力も必要になります。

タイヤ付け替えの労力は費用をかければ避けることができます。デメリットのほとんどはコスト・費用ということになります。

スタッドレスタイヤのサイズ表記

スタッドレスタイヤはインチダウンで14インチに!

純正タイヤサイズと指定空気圧

純正のタイヤサイズと指定空気圧です!

スタッドレスタイヤ利用時の注意点

雪用のスタッドレスタイヤといっても完璧ではありません。

スパイクタイヤの禁止以降、雪用タイヤのスタッドレスタイヤの年々性能が向上していますが、過信すると事故につながります。

実際にスタッドレスタイヤを装着したクルマがスリップして建物に突っ込む、といった実例もあります。

"急発進"、"急停止"、"急ハンドル"は禁物。さらにスピードの出し過ぎも要注意です。ハンドルを握る手で路面の状況を感じつつクルマの挙動を掴みながら慎重に走行しましょう。

坂道も要注意です。坂の途中で止まると発進が困難になったり、下り坂だと停止したくても止まらないということもあります。スピードの抑制と穏やかなブレーキや発進時の低ギアでの発進が必要なこともあります。オートマティックトランスミッション(いわゆるAT)はマニュアルモードの使い方を確認しておきましょう。

特に非降雪地にお住まいの方はそもそも雪に慣れていないので細心の注意が必要です。

積雪が高い、圧雪路、路面の凍結、凍結路面の溶けはじめなどは特に注意してください。

筆者は非降雪地に住んでいますが、降雪地または降雪している可能性のあるところに出かけることがありますので、スタッドレスタイヤを装着しています。とても便利で、雪でも安心して運転することができていますが、常に慎重な運転を心がけています。

スタッドレスタイヤの寿命は残り溝5分山です。摩耗が進むに従って性能が低下します。スタッドレスタイヤにはプラットフォームと言われる目印がありますので、使用開始前には必ず確認しましょう。

減りすぎには注意ですが、5分山以下になったら夏タイヤとして使用できますので、うまく使えばコスト抑制になります。

また、使用期間にも注意が必要です。一般的にタイヤはゴムの"しなり(柔らかさ)"で路面をグリップしています。タイヤは正確には樹脂ですが、時間経過に伴い配合されているゴムが硬化することで、グリップ力が低下します。

私自身はスタッドレスタイヤの寿命は5分山以上あっても4シーズンが限界と決めて、交換を繰り返しています。

スタッドレスタイヤのプラットフォーム

この小さな矢印の先にスタッドレスタイヤ・冬タイヤとしての寿命(5分山)がわかるプラットフォームがあります。

タイヤのスリップサイン(夏タイヤとしての寿命確認)の位置を示している

タイヤのスリップサイン(夏タイヤとしての寿命確認)の位置を示しています!

N-BOXスタッドレスの空気圧

タイヤの空気圧は適切に管理しましょう!

タイヤ空気圧ゲージ

タイヤの空気圧管理のツールです!

雪対策用のタイヤの種類

✔︎スタッドレスタイヤ

雪用タイヤとしては主流です。雪だけでなく凍結路面での一定の性能を発揮します。すでに記載した通り、完璧ではありませんので走行時は注意が必要です。

✔︎オールシーズンタイヤ

最近、普及し出しましたが、スタッドレスタイヤほどの雪上性能、表情性能はありません。まだまだ発展途上と言えます。

✔︎スノータイヤ

今ではすっかり見なくなりましたが私が社会に出た頃(昭和の後期)は降雪地では主流でした。

✔︎スパイクタイヤ

タイヤのトレッド面(路面に接する面)に金属製の鋲のようなものが付いているタイヤ。鋲の先端で路面を掴んで滑らないようにするという仕組みです。粉塵問題により現在は原則禁止です。

筆者の利用実態

【単身赴任時代】

単身赴任時代の自宅への帰省頻度は月2回です。帰るたびにクルマを使うとは限りませんので、スタッドレスタイヤを夏タイヤ兼用で使用していました。

年間の走行距離は3000キロ前後でしたから、夏に使用しても摩耗はほとんどありません。濡れた路面はグリップが落ちるので雨の日は注意して走行していました。

4シーズン使ったら交換を繰り返していました。

参考までに、私の単身赴任期間は約22年間(1999年5月〜2021年3月)でクルマはその間、ホンダ・モビリオ(4WD)〜ホンダ・N-BOX(FF)を乗り継ぎました。

【現在(単身赴任解除)】

単身赴任解除後は、4月から11月までは夏タイヤ、12月から3月まではスタッドレスタイヤを装着しています。

スタッドレスタイヤの購入時は購入店舗に交換を依頼していますが、その後の付け替えは自宅で自前で交換しています。そのため購入時はスタッドレスタイヤ+アルミホイールのセットで購入しています。

現在使用しているスタッドレスタイヤはこの冬(2021年12月〜2022年3月)で3シーズンになりますから、次の冬シーズンを終えたらそのまま夏タイヤとして使用して、さらに次の冬に新タイヤに交換する予定です。

タイヤの製造年週

タイヤの製造年週、2019年の41週目の製造であることがわかります。製造後間も無く購入・装着しています。

まとめ

私の経験をもとに雪用タイヤであるスタッドレスタイヤについて説明しました。

完璧ではないということ、走行時は慎重さが必要、コストや労力も必要ということになります。ましてや非降雪地ですから、ある意味保険のようなものです。

しかし、突然の降雪、または走行途上で降雪に遭うと途端に困ることになります。雪が降ったら出かけない、というのもありですが、私の場合は冬に降雪地に行楽に行くこともあり、非降雪地であってもスタッドレスタイヤを利用してきました。

ご自身の生活スタイルに合わせてスタッドレスタイヤだけでなくクルマの冬対策を検討してください。

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ライフスタイル向上ブログ>2022年1月8日

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